リカちゃん生まれます

リカちゃん 生まれます

リカちゃん 生まれます

リカちゃんとともに大きくなったリカちゃんと同い年の私としては、絶対に読み逃せない本が出ました。早速読みました!
リカちゃんが生まれる前のタカラは、だっこちゃんに代表される空気ビニール玩具がメインだったそうで、ノウハウのない着せ替え人形の原型を作り製造工場を探すくだりは、規模はぜんっぜん違いますが、momokoを作るときの私の経験とオーバーラップして感動。また、当時の開発ノートをひもときながらの回想なのですが、リカちゃんの企画が正式に決まったのが1967年1月30日ということで、私の生年月日と同じ!と勝手にシンパシーを感じ、ますますリカちゃんが他人のようには思えず大好きになりました。
タカラのリカちゃん担当の小島さんにとってはじめてのことづくしで下町のいろいろな工場さんに親切にしてもらいながら手探りで進めたそうです。約30年後、葛飾区や千葉の植毛工場さん、蝋型屋さん、金型屋さん、成型工場さん、彩色工場さん、縫製工場さん、原型師さんなどなど、情熱だけしかない素人の私の話を聞いてくださって、30年前と変わらぬ人情で協力してくださってmomokoができました。
今、国内の小さな工場は跡継ぎもなく高齢化が進み海外工場に押されてどんどん少なくなっています。1/6ドールのような細かい作業は目が良い若い人でないと効率が悪いというのもあります。今から30年後にお人形を量産したい!と思い立った人はどうするのでしょうか。
私にできることは、とにかく、momokoやでこニキを大事に続けていくことですね。そして、子供がもう少し大きくなったらリカちゃんを買い与えようと思います。