キモノの時間

良く言われることですが、キモノを着始めて「本当だ〜」と実感したのが、時間の流れが洋服とは違いゆったりとしてること。キモノを着るまで、着ているとき、仕舞うとき。

前日までにコーディネイトを決めて半襟をつけ、初めて着る帯やキモノの時には一度試着しておいて、当日出かける2時間前に着付けをスタート。(上手な方はもっと時間かからないでしょうが)
いつもよりも丁寧にヘアメイクして、着付けは失敗してやりなおししなくていいように一手一手をゆっくり。
キモノでお出かけの時は、歩くのもゆっくり。点滅する青信号や閉まりそうな電車のドアも、次でいいや、と見送ります。どの動作も自然とゆったりとします。
帰ってきてから、キモノハンガーにキモノと襦袢と帯をかけ、風を通してから、畳んでしまいます。

小学校の時から、翌日の登校の準備を前日に済ませられなかったルーズな私ですが、何故かキモノ関連は自分としてはしっかりとやっています。
普段はアイロンを使わない洋服ばかり着ているのに、キモノでは半襟肌襦袢や裾よけや足袋をオシャレ着洗剤で洗ってアイロンかけてます。

せかせかした毎日の中でスイッチの切り替えが下手な私にとって、ゆっくりと流れる時間を自然に過ごせるのも、キモノの魅力のひとつです。