姉からの宅配便

大きな荷物が姉から届きました。わくわくしながら開けてみると、普段にぴったりのキモノがぞくぞくと出てきました!大興奮です!
姉の嫁ぎ先の親戚が塩沢で呉服関係の仕事をしていたそうで、結婚したときにいろいろ頂いたそうですが、あまりキモノに関心がなく、そのまま放置してたそうです。私がお手入れして大事に着るということになり、ずっと私の手元に貸してくれることに。そのうち、背の高い姪のところに戻すので、痛んだ胴裏を取り替えたりしみ抜きをするのと同時に、昔風の短い裄をすべてお直しようと、早速、近所の呉服屋さんに駆け込みました。

一越ちりめんの小紋。飲みものをこぼしたと思われるしみがひどかったのですが、取れるとのこと。胴裏がかなり痛んでいたので、解き洗いに。色柄ともに私好みではないので袷にはせず、単か長羽織に仕立てなおすことに。う〜んと悩んだのですが、姪に戻すことを考えると、お正月など寒い時期しか着ないだろうから、単よりも長羽織の方が重宝するだろうなと、長羽織に決定。どんな羽裏にするかこれから楽しく悩みます。

塩沢お召し。白地に赤い十字に赤い八掛ですっごく可愛いのに、しつけ付きで着ていない様子。置き染みが少し出ていたのでしみ抜きと、裄出しに。お召しが1枚欲しかったし、柄も大好きなので、本当に良かったです。

紬。こういう藍色の紬も一枚は欲しかったのでうれしい。表は紺×水色で八掛が緑なんて、お洒落!しつけ付きでどこも痛んでなかったので、裄出しのみ。

大島紬。胴裏がかなり痛んでいるので、解き洗いして、胴裏を交換して仕立て直しに。これは姉よりも小さいサイズだったので、姉のお姑さんのお下がりかも。腰紐の位置を下にしてギリギリ着られるので、仕立て直しのときになるべく裄と身丈を出してもらうことにしました。ハギレがあったので、ウエストで継げば少し身丈を長くできたのですが、背の高い姪に戻すときにコートにするかもしれないなと思って、継ぎを入れるのはやめました。大島紬も一度着てみたかったので、ありがたい!羽織ってみましたが、本当に着やすいですね。

他に赤い道行と赤い雨コート。道行は着ないかもしれないし、雨コートは叔母の紬で仕立ててる最中なので、とりあえず秋になるまでこのまま置いておくことにしました。

自分で買うとキモノも帯も柄柄で派手派手なのばかり選んでしまうので、祖母や叔母や姉のお下がりはコーディネイトの幅が出来て、よりいっそう楽しみが増えました。母のお下がりは、私と趣味が同じなので、拡がりはなかったんですよ。派手母娘。

近所のおばあちゃんとおじいちゃんでやってる小さな呉服屋さんは、お仕立て代も安くて(40年同じ方に頼んでいるそうです)、親切で、これからお手入れはこちらでお願いしようと思いました。お買い物はセールのときにしか出来ないかもしれませんが…。