ご近所に頼れる呉服屋さんが

私がお手入れやお仕立てをしょっちゅうお願いしている、自宅から徒歩数分の呉服屋さんはとっても頼れるところです。
実家からたくさん着物を送ってもらったときに、お手入れが必要になり、家から近いというだけで飛び込んでみたのですが、たまたまこれが大当たり。
タバコ屋さん併設で、おじいちゃんとおばあちゃんのお二人でやっています。一応ショウウインドウには着物と帯の反物を垂らして飾っていますが、一歩店に入ると、商品とお手入れで預かっている品が渾然としてて、商売っ気はあまりないようです。お仕立ては40年同じ方にお願いしているそうで、安心です。しかもそんなにお高くない。助かります。
ここではお直しとお仕立てばかりで全然お買い物していないので、悪いな〜と思って、帯締を1本買ってみたら、それもお勉強してくれました。ちっとも売り上げに貢献していない私です。

着物を着始めてすぐのころ、リサイクル店で気に入って買ったピンクにエンジの水玉の紬。少し着物に慣れてから見てみると袖山が焼けていて、そのままでは外出できない感じだったのを、帯にでもするかと持ち込みました。
少しほどいて裏側を確認して、「紬は裏表ないから洗い張りしてひっくりかえして仕立てれば焼けも目立たないわよ。」とおかみさん。そうか〜!目からうろこでした。八卦も擦れていたのですが、上下を逆にしてつければ良いとのこと。着物って合理的ですね。洗い張り&お仕立て代はお財布に痛いけれど、柄が好きでリサイクルにしてはそこそこ高かった紬ですので、リサイクル店で注意することの勉強代だと思って、仕立てなおしてもらうことにしました。

実はこの紬、別のちょっと敷居の高い呉服屋さんに見てもらったときは、お金をかけてお手入れするほどでもないのでは…という結論になったのです。ご近所の呉服屋さんだとお手入れ代もリーズナブルですし、気に入っているのなら直して着た方が良いかなと思いました。

オークションでお安く落札した正絹物は、ほぼこちらでお直し&お仕立てしてもらっています。なので、入札するときは、お直し代やお仕立て代を心の中でプラスして、それでも欲しい!と思うものに絞っています。
何に使うと決めずに可愛さに飛びついて落札してしまった反物を相談して道中着にしたり。(羽織るものは多少派手でもOK。)
落札した袷の着物を冷静に見ると、手持ちの袷にかぶるなぁと単にしてもらったり。
オークションは安いだけあって古いものも多いのか、たまに黴臭い反物があったりするのですが、私の鈍い鼻では気づかなかった黴臭に気づいて、一度洗った方が良いわねと判断してくれたり。
私の着物オークションライフにはなくてはならない呉服屋さんになっています。